(話を聞くだけなら)みんな大好きIT業界。IT業界では一体どんな内容の仕事があるのだろう?
このシリーズ記事ではそんな疑問を持つ学生の方、社会人の方のためにIT業界、特にSIer業界について、IT業界に5年務めた筆者の実体験をもとに、そこで働く人たちの役割ごとに紹介していきます。
SIerって何?
Wikipediaによると
システムインテグレーター(英: System Integrator)は、個別のサブシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく働くように完成させる「システムインテグレーション」を行なう企業のことである。情報システム(情報技術産業、IT業界)、軍需産業において名乗ることが多い。略してSIer(エスアイヤー)などとも呼ばれる。
とのこと。ではIT業界におけるシステムインテグレーションとは何でしょう。
IT業界のSIerについて
要は顧客の要求を満たすシステムを、自前または外注で構築し納品することでお金をもらう業態のことです。Web系とは区別されることが多いようです。
また、顧客の業務に精通している人材が存在している必要があります。現場レベルでは、自由な発想で革新をもたらす能力、というよりは、顧客の要求をもれなく適切に捉え、システム化する能力が重要視されるのではないでしょうか。
SIerで活躍する人たちの役割
■プロジェクトマネージャ : プロジェクト管理を行い、プロジェクトの成否に責任を持つ人
・調達管理
・コスト管理
・納期管理
・人員管理
・品質管理
など
■システムエンジニア(SE) : システム構築の上流から下流に渡り、その職務を多岐に渡って持つ人
・コンサルティング
・要件定義・運用設計
・システム設計(詳細設計・プログラム設計・アーキテクチャ設計・ハードウェア設計など)
・開発環境構築運用(CI、コミュニケーションツール、ルール作りなど)
・試験(テスト)
・品質管理
・システム運用・保守
・ステークホルダー調整
など
※特にSEはネットワーク、データベース、ハードウェア、セキュリティなどの専門性を持つ場合もあります。
■プログラマー : 主にプログラミング、単体モジュールのテストを行う人
・コーディング(プログラミング)
・テスト
・必要に応じてツール・バッチ・補助ドキュメント作成
こんな感じでしょうか。不足があれば随時追記していきます。
細かく分けるともっと色々な人が存在しますが、オーソドックスな開発現場では、役割はだいたいこの3種類に分類されるのではないでしょうか。
言葉だけ見ても当然イメージがつかめないと思うので、これらの役割と職務について今後の記事で説明していく予定です。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。